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犬の椎間板ヘルニアの内科療法について

2024/05/13

以前の記事で、犬のハンセンⅠ型胸腰部椎間板ヘルニアについてご説明しましたが、その治療は必ずしも手術だけとは限りません。病気の重症度によっては、内科療法の方が生活の質(QOL)を落とさない可能性が高いと判断されるケースもあります。
今回は犬の椎間板ヘルニアに対して、内科療法で治療を進めていく場合のポイントや、当院での治療方針をお伝えします。

犬の椎間板ヘルニアについてはこちらのページで解説しています

■目次
1.椎間板ヘルニアで内科療法を選択するケース
2.内科療法の種類
3.治療のポイント
4.まとめ

◼️椎間板ヘルニアで内科療法を選択するケース

椎間板ヘルニアの治療方針は、その重症度によって判断します。

胸腰部椎間板ヘルニアでは背中に痛みを感じたり歩けなくなったりしますが、痛みや麻痺がそこまで強くなく、ある程度の運動ができているようであれば、内科療法が適応される場合もあります。
犬のハンセンⅠ型胸腰部椎間板ヘルニアについてはこちらのページで解説しています

また高齢であったり、椎間板ヘルニア以外の病気のために全身の状態が悪く、麻酔や手術のリスクが大きい場合には内科療法が勧められます

◼️内科療法の種類

内科療法では、椎間板ヘルニアによる痛みを和らげることを目的とします。
最近では、いわゆるステロイドを長期的に使用する治療は推奨されていないため、非ステロイド性抗炎症薬や神経の痛みを和らげる薬、神経に作用するビタミン剤などを投与しています

また、鍼灸を使って治療を試みた報告もありますが、その効果は学術的にも否定されているため、当院としてもお勧めはしていません。

神経機能の回復を促進させる目的でマッサージや運動療法、リハビリテーションなどの理学療法を行うこともあります。

◼️治療のポイント

ハンセンⅠ型椎間板ヘルニアの場合、まずは安静を保つことが重要です。
具体的には、症状の悪化に注意しながら少なくとも4週間は活動を制限していただき、その後にマッサージやリハビリテーションを始めますこの順番を守ることで、症状の悪化を最小限にすることができます。

また、患部に負担をかけないようフローリングに滑りにくいマットを敷いたり、無理な抱っこを避けたり、体重管理を行うことも重要です。

◼️まとめ

椎間板ヘルニアに対して、根治を目指すのであれば手術が必要ですが、愛犬にとって大きな負担をかけてしまうことも事実です。重症度や健康状態によっては内科療法の方がQOLを保つことができる場合もあるため、どの治療がよいのかわからなくてお困りの際は、当院の獣医師までご相談ください。

当院では2023年9月現在、全国で17名のみが認定を受けている「日本小動物外科専門医」の資格を持つ院長を中心として、飼い主様に寄り添ったやさしい医療をご提供できるよう日々研鑽を続けております。
椎間板ヘルニアのことでお困りの際は、当院へご相談ください。

■日本小動物外科専門医の資格についてはこちらをご参照ください

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<参考文献>
ACVIM consensus statement on diagnosis and management of acute canine thoracolumbar intervertebral disc extrusion – PMC (nih.gov)

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